おまとめローンは返済が遅れたら金利(利率)が変わる?

 

カードローンは遅れずに返済するのが基本となりますが、何らかの理由で遅れることもあります。借入する時、遅れた場合の利率を気にすることはほとんどないでしょう。

 

遅れた時の利率は遅延損害利率、遅れた時の利息はと遅延損害金と呼ばれています。遅延損害利率は約定返済日の翌日から返済するまで適用されます。

 

遅延損害利率は通常利率より高くなっていることがほとんどです。銀行カードローンの利率は高くても14%台になっていますが、遅延損害利率は20%近くに設定されています。

 

また銀行カードローンは限度額が高くなるにつれて通常の利率は下がっていきますが、遅延損害利率は限度額に関係なく一定になっています。つまり限度額が20万円でも200万円でも同じ利率が適用されます。

 

遅延損害利率を確認!
カードローン 通常利率 遅延損害利率
アコム 3.0%~18.0% 20.0%
三井住友銀行カードローン 4.0%~14.5% 19.94%
三菱東京UFJ銀行カードローン 1.8%~14.6% 1.8%~14.6%
住信SBIネット銀行 MRカードローン(プレミアムコース)  0.99%~7.99% 20.0%
オリックス銀行カードローン 1.7%~17.8% お借入残高に対して借入利率+2.1%

 

カードローン別で通常利率と遅延損害利率を比較しました。アコムは遅延損害利率が20%になっていて、プロミスやアイフルでも20%になっています。消費者金融の遅延損害利率は20%になっているところがほとんどです。

 

銀行カードローンでも20%近くになっています。三菱東京UFJ銀行カードローンは通常利率と遅延損害利率は同じになっています。

 

住信SBIネット銀行のMRカードローンは業界最低水準の低金利ですが、遅延損害利率は20%と高くなっています。

 

カードローンを選ぶ時に通常利率に注目して選ぶことは間違いではありません。遅延損害利率を気にして選ぶ必要はありませんが、延滞してしまったら利率が高くなるということは覚えておきましょう。

 

遅れていないのに遅延損害利率が適用される?

 

返済が遅れたら遅延損害利率が適用されると説明しまたが、返済が遅れていなくても適用されることがあります。

 

消費者金融のおまとめローンは、追加借入できず、完済するまで返済のみとなり返済額も変わりません。契約時に返済額や最終返済日が決まります。

 

ただ返済中に何らかの理由で返済金額を下げてしまえば、契約通りに完済できず、最終返済日以降も返済しなくてはいけません。

 

最終返済日に完済できなければ、それ以降は遅延損害利率が適用されます。本人は毎月の返済日に返済したつもりでも最終返済日以降は延滞扱いとなるのです。

 

通常のカードローンは返済期限がないため、このような状況になりません。

 

おまとめローンを延滞した時の利息(遅延損害金)はいくら?

 

おまとめローンでも遅延損害利率は適用されます。借入金額が少額であれば影響も少ないですが、借入額が大きくなるおまとめローンの場合は、延滞すると損害金が膨らみやすいです。

 

遅延損害金はどれくらいになるか確認!
カードローン
(限度額200万円の場合)
通常利息(1日) 遅延損害金(1日)
アコム 821円(通常利率15%) 1095円(損害利率20%)
三井住友銀行カードローン 657円(通常利率12%) 1092円(損害利率19.94%)
住信SBIネット銀行 MRカードローン(プレミアムコース) 383円(通常利率6.99%) 1095円(損害利率20%)
オリックス銀行カードローン 701円(通常利率12.8%) 816円(損害利率14.9%)

 

限度額200万円の場合は、1日あたり100円~700円の違いがあります。この差は限度額が200万円の時で、それ以上の金額をおまとめローンで利用した場合の差はもっと大きくなっていきます。

 

例えば三井住友銀行カードローンの200万円の返済を1ケ月後の給料でする場合、通常利息+遅延損害金で約53,000円(657円×30日+1092円×30日))になります。

 

三井住友銀行カードローンの限度額200万円の最低返済額は月25,000円となっており2回分返済しても50,000円となり不足します。

 

返済金が充当される順番は?

 

充当される順序は@遅延損害金A通常利息B元金となっています。元金に優先的に充当されると残高が0円で利息だけが残るという変な状況になってしまうのです。

 

遅延損害金や通常利息に充当され残った金額が元金に充当されます。延滞日数が長くなると遅延損害金が増えてしまい、元金に充当されず残高が減りません。

 

少しでも元金へ充当すればいいですが、毎月の返済額が遅延損害金+通常利息よりも少なければ、「遅延損害金+通常利息」以上を返済しなければいけません。

 

おまとめローンの返済を遅れないようするには?

 

おまとめローン専用商品は契約時に毎月の返済額(返済期間内で完済できる金額)を決めて、毎月その金額を返済していくことになります。

 

つまり一度契約してしまえば、返済額を変えることができません。返済期間を短くして総返済額を抑えようと、返済額を高くし過ぎないようにしましょう。

 

無理のない返済額にすれば毎月の返済も遅れずできるのではないでしょうか?

 

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返済が遅れたら信用情報はどうなる?

 

返済が遅れたら信用情報には延滞した記録が残ります。すぐ返済すれば1回の遅れは、審査に大きく影響することはないでしょう。

 

ただ毎回返済が遅れていれば、審査には不利となってくるでしょう。

 

一番問題なのは返済をせず3ヶ月以上放置した場合です。3ヶ月以上延滞すると異動情報(ブラックリスト)として記録されてしまい5年~10年記録されます。

 

これは3か月後以降に返済をしても消えることはなく、3ヶ月後以降の返済したという異動情報が記録されます。異動情報があれば審査に通ることは難しくなるため、5年~10年はローンやクレジットカードは作れないでしょう。

 

カードローンは返済ができない場合はどうすればいいか?

 

返済していくなかで、お金の都合がつかない場合が出てきます。そんな時は最低利息だけでも支払することが大切です。

 

ただよくあるのが一度利息だけの支払をしてしまったら、その頻度が増えていき借入が減っていかないことです。利息のみの返済は何回してもいいものではなく本当に苦しい時にだけして下さい。

 

そして勝手に利息だけの返済ではなく、業者に相談しましょう。消費者金融を中心に了承してくれます。

 

おまとめローンの場合は完済予定日が変わってしまうため、利息だけの入金が難しいです。そのため先述しましたが、毎月の返済額は無理のない金額にしておきましょう。

 

カードローンを返済せず放置していたら差押される?

 

返済を放置していたら遅延損害金がかさむだけではなく、将来的に住宅ローンや車のローンが組めないことがあります。家や車は買わないという人でもスマホが分割で買えなくなってしまうのです。

 

ローンやクレジットが作れないのも困りますが、放置していたら訴訟を起こされ強制的に回収されることがあります。例えば給料差押や口座差押等が行われます。

 

給料かあ差押できる金額は、全額ではなく、手取り金額44万円以下であれば1/4、44万円超の場合は33万円差押されます。

 

返済不能になった場合は債務整理?自己破産?

 

おまとめローンを利用しても絶対完済できるということはありません。突然収入がなくなってしまい返済することができなくなることがあります。

 

貯金等があり返済を継続できればいいですが、貯金等もなく仕事をすることもできなければ継続して返済ができなくなります。

 

とはいえ放置すれば上記で説明したように訴訟されてしまいます。また業者も返済目処が立たない中では相談にのれないため非常に困ります。

 

完全に返済不能になってしまったら債務整理をして今後の返済計画を立てる必要があります。債務整理には任意整理特定調停自己破産個人再生があります。

 

この4つのなかで借金が完全に無くなるのは自己破産のみとなります(その他でも過払いがあれば別)。その他は借金が残り返済をしなくてはなりませんが、無理のない程度で返済計画を立てることができます。

 

基本的に特定調停以外は弁護士や司法書士へ依頼、特定調停は契約者本人で申立することがほとんどです。